外食が楽しみである。
私は普段外食はしない。
いちいち外で食事をしていたのでは財布が持たないし、何より店を選ぶのが面倒である。
外食時のアプローチは二つある。
つまりシンプルに何を食べたいか、あるいはどこで食べたいかである。
前者に関しては食そのものの欲求が先行している例であるから、迷うことはないだろう。
「あア、今日はカツ丼が食いたいなア」とか思う欲求に対して素直になればいいだけである。
そうなると次は店を探すことになるわけだが、どうもこの店選びが面倒だ。
まさか 「カツ丼 地名 うまい」 あるいは 「カツ丼 おすすめ」などとググッているのではあるまい。
そうだとすれば該当した店をいちいち開いてみて、
この店はうまそうだの値段が高いだの店の場所が遠いだのいろいろと迷うことになる。
実にばかばかしい。時間の浪費もいいところだ。
なら自分が過去に行ったことのある店に行こうとなるが、そうなるともう味の予想なんかはできている。
まあその店がだ大好きで暇さえあれば足しげく通うなんてことは素敵だとは思うがそのような選び方をしている人はごく一部であろう。
私は断然後者の店から選ぶ派の人間である。
そうはいってももちろんホットペッパーなんかは使わない。
自分が実際に歩いていて見つけた店などに入ってみるわけである。
その時の立ち振る舞いが重要だ。
間違っても「あー今日はここにしようかなーどうしようかなー」などと迷わないことである。
迷う程度ならその程度の魅力しか感じていないのだからそんな行動をとるべきではない。
迷わず行きたくなるような店やら場所やらなんでもいいが、ただひたすらに探してみることである。
楽しいことで埋め尽くし楽しくないことを徹底的に排除していくのが人生だ。
そんなわけで私にはいきたくてたまらないみせがいくつもある。
普段いかない分だけ楽しみは大きいのである。